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2023/04/06
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東覚寺本堂の耐震補強工事について
東覚寺の本堂は、昭和42年に建てられました。木造建築ですが、内々陣のご本尊を祀る部分は鉄筋コンクリート製になっています。これは、昭和20年の戦災による本堂焼失の教訓を受けて、火災に強い本堂を建築したためです。
昨今、全国各地で地震が発生していることから、令和3年より本堂の耐震調査を行った結果、下記のことが分かりました。
現在の本堂は、昭和56年の建築基準法の大規模改正以前の建物なので、設計段階での耐震目標が現在よりも低い値で設計されております。
本堂の現状を実地調査した結果、全体的な経年劣化に併せ、内々陣のコンクリート部分が木造部分の柔構造に干渉し、本堂木造部分の耐震機能が低下しているため、50年周期で発生する大地震で中壊、東日本大震災のような100年周期の大地震で倒壊する恐れがあるとのことです。
これを受け東覚寺では、令和5年に入りましてから、以下の内容で本堂耐震補強工事を行いたいと考えております。
「耐震補強工事概略」
・床下:コンクリート基礎の打ち直し
・壁:既存の壁を耐力壁に作り代える。
・窓:一部の窓を塞ぎ、耐力壁にする。
・天井:水平ブレースで補強し、木部の揺れ捻じれを抑える。
この結果、まれに発生する震度5弱以下の中小地震については、大きな損傷をせず継続的に本堂を使用することができ、極めてまれに発生する震度6強の大地震に対しては、ある程度の損傷が発生しても、本堂を倒壊から守ることが出来るようです。
工事開始の時期としては、来年7月の東覚寺大施餓鬼会の実施を考えて、令和5年2月とし、工事終了を同年8月末としたいと考えております。7月の大施餓鬼会の時点では、工事は完全には終了しておりませんが、本堂でのお参りが可能な状態にはなる予定です。
工事期間中は、檀家の皆様には大変ご迷惑をおかけすることになりますが、ご理解いただきたいと思っております。
総代各位にも、何卒、ご賢察いただき、宜しく修復工事実施のご承諾をお願い申し上げます。
合掌